韓国LG系工場でスチレン漏出!吸うとどうなる?対処・治療法は?

時事問題

インド東部ビシャカパトナムにある韓国LG系の「LGポリマーズ・インディア」の化学工場で7日未明、有毒ガスが漏れ、地元民放NDTVによると子供を含む13人が死亡、200人超が病院に搬送された。1000人超がガスの影響を受けた可能性があるといい、犠牲者は増える恐れがある。

引用:JIJI.COM

別のニュースで、漏れ出た有毒ガスはスチレンを含むガスとのこと。スチレンは、ポリスチレン樹脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂、AS 樹脂、合成樹脂塗料の原料です。断熱材などにも用いられています。微量なガスが空気中に溶け込んでいる可能性もあり、厚生労働省が規定した室内濃度指針値は0.05ppm以下となっており、もし高濃度の蒸気を吸入すると急性中毒を起こすおそれがあるといわれており、長期の暴露では頭痛や疲労感、吐き気、めまいなどの症状が現れます。厚生労働省の規定した濃度以下であれば基本的には毒性は認められないといわれていますが、今回インドで漏れ出た量とその濃度はどの程度であったのでしょうか?

厚生労働省の「職場の安全サイト」の安全データシートでは、スチレンは蒸気を吸入すると急性毒性が生じる恐れがあるとしており、その場合には強い眼刺激・呼吸器への刺激のおそれがあると記載されています。また「長期又は反復ばく露による呼吸器系、神経系、血液系、肝臓の障害、飲み込み、気道に侵入すると生命に危険のおそれ」があるとしています。応急措置に関しては、吸入した場合には「空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。」としており、目に入って場合には「水で数分間、注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。」となっています。

急性中毒の呼吸器症状は、喘息、肺水腫の症状を来すことがあります。またこれらの症状は吸引後時間が経ってから現れる場合が多く、速やかに入院の上安静を確保し、経過観察を行う必要があります。症状の増悪時には人工呼吸器も必要になることもあります。

ちなみに国内では、スチレンは妊娠や出産・授乳機能に影響のある化学物質として扱われており、「特定化学物質障害予防規則の措置対象物質」となっています。 これにより、女性労働基準規則において、特定化学物質障害予防規則の規定による作業環境測定の結果の評価により、第三管理区分に
区分された屋内作業場における業務が就業禁止の対象となっています。

引用:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku05/h24-78.html)

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