硝酸アンモニウムが爆発!?原因は?これまでの事故は?

時事問題
「ガラスが粉々、床には血が流れ……」 レバノン・ベイルートの大規模爆発

レバノンの首都ベイルートで起きた大爆発で、レバノンの大統領は「倉庫に保管されていた2750トンもの硝酸アンモニウム」が爆発と関係しているとの見方を示し、関係者の責任を追及すると述べました。空に上がる巨大なキノコ雲とともに爆発音が響きます。ベイルートの港湾エリアで4日に起きた大規模な爆発で、ロイター通信によりますと、これまでに少なくとも78人が死亡、日本人1人(軽傷)を含む4000人近くが負傷しています。

引用:TBS NEWS

一瞬、戦争が始まったのかと思いました。硝酸アンモニウムを利用した爆弾は通称ANFO(アンホ)爆弾と言って、テロリスト側が時々使用する爆弾です。代表的な事件にはノルウェー連続テロ事件があげられます。また中国の天津で起きた爆発事件など複数回の事件があります。今現在ベイルートでの事件の原因は不明ですが、テロの可能性も指摘されています。

1.硝酸アンモニウムはどこから手に入れる?

硝酸アンモニウムは、硝酸とアンモニアを直接反応させることで工業的には製造されます。硝酸アンモニウムは硝安とも呼ばれ欧米では肥料にも利用されるくらいですので、非常に安価です。爆薬としてもその歴史は1950年代にさかのぼり、今では肥料用の硝安と軽油から発破現場で簡単に作成できるほどメジャーに使用されています。

2.過去の硝酸アンモニウム爆発事件

記憶に新しい事件としては、2015年8月に中国の天津港で起きた危険物倉庫の火災からの爆発事故です。この事故では、死者165名、負傷者798名と言われています。

【BBC】天津爆発、いったい何が起きたのか 地図と映像で解説

その他、2013年4月にアメリカ・テキサス州で飼料倉庫で爆発が起き、15名の犠牲者が出ています。2001年フランス・トゥールーズの飼料工場で爆発が起き、31名の犠牲者が出ています。過去にも同様の事件はいくつかの国で起きています。そのほとんどが飼料に関係する施設での事件です。

天津の事件は硝酸アンモニウムだけでなく、ニトロセルロースも関係しているのですが、その時の硝酸アンモニウムの量は800トンと言われています。今回の事件の硝酸アンモニウムは2750トンと報告されています。3倍以上の硝酸アンモニウムが爆発したのですから、その衝撃と被害範囲はとてつもないものになっていると予想されます。

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