初診からオンライン診療で診察料はどうなる?実現するの?

新型コロナウイルス肺炎

新型コロナウイルスの病院での感染を防ぐため、厚生労働省は感染が疑われる患者にはインターネットを通じた「オンライン診療」を初回から可能にするよう検討を急ぐ方針です。新型コロナウイルスの感染拡大で各地の病院では医師や患者に感染するケースが確認されていて、インターネットを通じて自宅などで診察が受けられる「オンライン診療」の利用が増えています。

引用:NHK NEWS

通常の診察において初診時には初診料、再診時には再診料というものが請求されています。病院のサイズ(病床数)によって請求額は異なりますが、初診料は通常282点(1点は10円)、再診料は72点になっています。オンライン診療費は月に1回、70点が請求されます。この診察料だけを見ると再診料と大きくは異なりませんが、今回厚生労働省が検討しているのは初診からのオンライン診療ですので、診察料は大きく変わるはずです。

現在オンライン診察に関してはいくつかの条件が設定されています。通知によると

  • オンライン診療料は、対面診療の原則のもとで、対面診療と、リアルタイムでの画像を 介したコミュニケーション(ビデオ通話)が可能な情報通信機器を活用した診察(以下「オンライン診察」という。)を組み合わせた診療計画を作成し、当該計画に基づいて計 画的なオンライン診察を行った場合に、患者1人につき月1回に限り算定できる。なお、 当該診療計画に基づかない他の傷病に対する診察は、対面診療で行うことが原則であり、 オンライン診療料は算定できない。

つまりオンライン診療を行うにはあらかじめ患者さんの疾患それぞれに計画を立てたうえで診察を行う必要があるということです。ですので現状では初診は対象ではないことが分かります。

  • オンライン診察は、(1)の計画に基づき、対面診療とオンライン診察を組み合わせた医 学管理のもとで実施されるものであり、連続する3月の間に対面診療が1度も行われない 場合は、算定することはできない。ただし、対面診療とオンライン診察を同月に行った場 合は、オンライン診療料は算定できない。

少なくとも3か月に1度は対面での診察が必要であること、また現状は対象となる疾患が限られています。例えば特定疾患療養管理料の対象疾患である以下のような疾患です。

  • 結核/悪性新生物/甲状腺障害/処置後甲状腺機能低下症/糖尿病/スフィンゴリピド代謝障害及びその他の脂質蓄積障害/ムコ脂質症/リポ蛋白代謝障害及びその他の脂(質)血症/リポジストロフィー/ローノア・ベンソード腺脂肪腫症/高血圧性疾患/虚血性心疾患
    /不整脈/心不全/脳血管疾患/一過性脳虚血発作及び関連症候群/単純性慢性気管支炎及び粘液膿性慢性気管支炎/詳細不明の慢性気管支炎/その他の慢性閉塞性肺疾患/肺気腫/喘息/喘息発作重積状態/気管支拡張症/胃潰瘍/十二指腸潰瘍/胃炎及び十二指腸炎/肝疾患(経過が慢性なものに限る)/慢性ウイルス肝炎/アルコール性慢性膵炎/その他の慢性膵炎/思春期早発症/性染色体異常

上記のような疾患は治療期間が非常に長くなり、それに応じて通院が困難な患者さんも生じることを考慮した結果です。つまりオンライン診療を新型コロナ感染症に利用することはこれまでの考え方を大きく変更する必要が生じるということです。現状はまだ検討中とのことですが、おそらく診療費は現状の初診料とかわらない点数が設定されるものを予想します。ただオンライン診療に関しては当然通信機器の準備や普及も必要になります。厚労省でゴーサインが出たからと言ってすぐに始めることができるものとは思えません。また新型コロナ感染が肺炎になりうる疾患である限り、聴診なしでの診察には全く意味がないと考えます。逆に問診だけで良いのであればAIに任せても良いような気がします。AIの現状については以下を参照ください。

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