新型コロナウイルス感染は食中毒?兵庫県知事の施策は愚策です。

新型コロナウイルス肺炎

兵庫県の井戸知事は8日、全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部のテレビ会議に出席し、接待を伴う飲食店などで感染が広がっているとしたうえで、「食中毒のように、コロナの感染者を出した店を営業停止にできる法整備をしていくべきだ」と要望した。その後、井戸知事は県庁で報道陣に対し、「感染対策をやらない飲食店への抑止効果も期待できる」と述べた。

引用:読売新聞

食中毒はガイドラインに従い、適切に管理することで予防は可能です。しかしながら新型コロナウイルス感染は現状のガイドラインで完全に予防することは可能なんですか?

1.食中毒予防対策について

食中毒の予防は、食品衛生法に基づき厚生労働省医薬品食品局が厳格な管理を行っており、詳細なガイドラインが作成されています。令和元年に発生した食中毒の発生状況は1061件報告があり、うち飲食店にて発生したのは580件です。食中毒の発生の件数ですら全体の50%~60%です。新型コロナウイルス感染拡大に食中毒対策を当てはめて考えることにどれほどの効果があるのでしょうか?そもそも食中毒は細菌感染でウイルス感染とは別物です。

2.新型コロナウイルス感染対策における飲食店への指導

新型コロナウイルス感染拡大を予防するためのガイドラインはあります。「外食業の事業継続のためのガイドライン」という名です。ガイドラインを作成したのは、日本フードサービス協会です。厚生労働省ではありません。日本フードサービス協会は、農林水産省の認可の元に設立された団体です。このガイドラインに準じているにも関わらず新型コロナウイルス感染のクラスターが発生した場合にはどこがどうやって責任を取るのでしょう?日本フードサービス協会も何かしらの指針がなくては外食産業もつぶれると危機意識をもって作ったものと予想しますが、そんなガイドラインに責任を押し付けられてはたまらんでしょう。そこまでガイドラインに責任を押し付けるのであれば、食中毒の対策同様、厚生労働省が作成するべきです。

飲食店に対して、クラスター発生予防のための指導は頻回に行う必要はあるでしょう。また船橋市のようにチェックリスクと作って分かりやすく説明する努力が必要であることは言うまでありません。感染拡大は予防するべきものですが、感染が発生・拡大したことについて、当事者を責めるのは絶対に間違っています。今、新型コロナウイルス感染にかかることの一番の怖さは人の目だと個人的には思っています。知事ともあろう社会的地位を持った人がその差別偏見を助長するようなコメントは控えるべきだと思います。

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