新型コロナウイルス肺炎からの回復症例!症状は?経過は?治療は?

新型コロナウイルス肺炎

医学雑誌のNew England Journal of Medicineより1月31日に米国内で初めて確認された新型コロナウイルス感染患者の経過についてのレポートを発表しました。患者は35歳で男性。咳と微熱を訴え、1/19にクリニックを受診しています。この方は武漢市にた1/15まで滞在していました。翌日に新型コロナウイルス(2019-nCoV)陽性が確認され、経過観察のため入院。肺炎が出現したのは発症から9日目、入院5日目でした。急速に状態が悪化したため、肺炎の発症から2日目からremdesivirというエボラ出血熱の治療薬として研究中の薬剤が投与され、翌日には改善を確認しました。患者は高中性脂肪血症を認める以外に特に合併症はなく、非喫煙者です。調査チームによると「初期症状で特徴的な症状はなく、一般的な感染症と区別するのは難しい」と述べています。

参照:January 31, 2020 DOI: 10.1056/NEJMoa2001191

咳が出始めてから肺炎になって状態が悪くなるのに10日程度かかってますし、患者が健康な方だったというのをどう評価すればよいのでしょうか?早め早めの処置で増悪を防ぐことが可能と考えるか、油断なく経過観察をしなければならないと評価するか。また健康な方だから死亡しなかったとするか、健康な人でも重篤化すると評価するか。難しい問題ですね。このレポートに出てくるエボラ出血熱の薬剤であるremdesivirについては日本では手に入らないでしょうね。そもそもエボラ出血熱自体の対策のために日本に備蓄しているとは思えない。

こういった患者さんのレポートが積み重なってデータになり、有効な治療につながっていくのだと思うのですが、本来は発祥地である武漢市から濃厚なデータが出てくればよいのですが、現場の医師はとてもじゃないがレポートを作成する余裕はないでしょうね。近隣の外国でまとめるしかないのだと思います。そういった意味では日本から今回の新型肺炎の有効なデータが出てきてくれることを期待したいと思いつつ、あまり日本で患者が増えてほしくないという希望もあります。せめて医療現場がパニックにならずに済むことを心よりお祈りしております。

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