島津製作所のノロウイルス検便検査用試薬ってどんなもの?

医療関係

新型コロナウイルスへの感染の有無を迅速に調べられる遺伝子検出試薬の開発を始めたと、島津製作所(本社・京都市中京区)が4日発表した。3月中にも製品化し、月に数万件の検査分のキットを供給する。将来的には月10万件分程度を目指すという。

引用:毎日新聞

新型コロナウイルス感染の検査においてコロナウイルスのRNAを抽出する試薬の開発を、島津製作所が手をあげました。島津製作所は既にノロウイルスのRNAを抽出する検査キットを販売しており、ウイルスからRNAを採取するノウハウを有しています。

ノロウイルスの検査キットを例にとると、まず拭き取りようの綿棒で検査の対象になるものをぬぐいます。ノロウイルスだと食中毒が問題なので、まな板や包丁ですね。その綿棒を試料液につけ、静置・氷冷で10分、遠心して上積みを捨てます。検体の処理液を加えて加熱処理5分、その検体をRT-PCRにかけます。通常工程では1日がかりですが、島津製作所の検査キットを使用することで2時間弱で検査を行うことが可能になりました。始めの静置・氷冷→遠心分離によって濃縮されたウイルスの検体ができます。本来であれば遠心+洗浄を3回は繰り返す必要があり、非常に時間がかかるとことですが、ワンステップで出来るようになっています。またRNAの抽出に関しても特殊な膜で検体を濾過しなくてはいけないにも関わらず、試薬の投与のみでRNAの抽出を可能にしています。RNAという物質は非常にもろい物質です。本来体の中では必要なシグナルを送るときにDNAからRNAが出来、そのうえでシグナルが発生します。シグナルは一時的なものでなくてはならず、すぐに分解される必要があるからです。RNAを抽出する作業はDNAを抽出する作業よりもより繊細な作業が求められるものです。こうも単純に抽出を可能にした島津製作所はさすがと言わざるを得ません。RNAの抽出から先の作業は、最新のものであれば40分程度で96検体分くらいは解析が可能です。検査時間の短縮は検査の実施数に関わりますので、短縮できることは良いことです。

 

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