逆オイルショックでビッグディール!トランプ大統領の目的は?

新型コロナウイルス肺炎

トランプ米大統領は20日、原油価格がマイナス圏となる歴史的急落の機会を捉え、米政府として戦略石油備蓄を最大7500万バレル積み増す方針を明らかにした。また、サウジアラビアからの原油輸入をストップさせる案を検討する考えも示した。

引用:Bloomberg

世界中が新型コロナウイルス感染に対峙するために不要不急の外出を制限しています。そのため航空機や自動車の利用機会が激減し、その結果余った原油の貯蔵施設がいっぱいになりつつあります。すでにタンカーに積んである原油は買い手がつかない状況になっています。買い手がつかないと売り物の値段は下がります。下がりに下がって原油の価格はマイナスになってしまったということです。そんな中米国トランプ大統領はサウジ産原油の輸入をストップさせようとしているのですが、その目的は単に原油の貯蔵スペースの問題だけなんでしょうか?

日本人にとっては原油生産国と言えば中東を思い浮かべる人が多いと思いますが、2014年以降原油生産の世界一はアメリカです。それまでのトップはサウジアラビアでした。当然1位を奪われたサウジアラビアは面白くないでしょう。中東諸国はOPECにより原油の生産量をコントロールし、原油価格の安定化を図ることができましたが、アメリカは参加していません。世界の原油の供給量のコントロールはアメリカが主導するようになることはサウジアラビアにとっては好ましくないでしょう。

今回アメリカがサウジアラビアからの原油の輸入を停止する目的は、新型コロナウイルスの感染拡大が終息した後の原油のコントロールの主導権を握ることなんではないでしょうか?トランプ大統領のビッグディールと思います。サウジアラビアは軍事面においてはアメリカに依存しています。また石油の採掘技術に関してもアメリカの依存度は大きいでしょう。正面切ってアメリアに喧嘩を売るようなことはできないでしょうから、結局アメリカに主導権を握られるようになると思われます。

日本の今後はどうなるのでしょう。基本的にはアメリカ追従の姿勢を変える必要はないと思いますが、中東各国との良好な関係は維持する必要はあります。アメリカが買わないなら日本がある程度買っても良いと思います。少なくともガソリン代や電気料金が安くなるといった国民への恩恵もあります。エネルギーの入手経路は多いほうが良いのは当たり前。サウジアラビアをはじめOPECとのより良い関係構築に利用してほしいと思います。

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