無給医問題と看護協会の活動。この差の原因は?今後の対策は?

医療関係

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、患者の治療にあたる大学病院で、医師不足のため、大学院生などのいわゆる「無給医」も、その前線に立たされ始めていることがNHKの取材でわかりました。労働者としての権利が認められにくいことから、現場からは不安の声も上がっています。

引用:NHK WEBS

無給医の問題は1年以上前から明るみになっています。多くの大学病院で無給もしくは最低賃金以下の賃金で大学院生などが働いています。労働条件は様々で、同じ大学でも所属の科、医局によっても異なります。がっちりと外来から入院患者の管理まで無給で診療している科もあれば外来の手伝い程度の科もあり、どこも同じというわけではありませんが、少なくとも労働に応じた賃金が払われていないという事実は同じです。賃金が払われていないということは、働いている実績が記録されていないということになるので、当然労災などはあり得ません。大半の無給医はバイトにて生計を立てます。医局が斡旋するバイトは自給1万程度支払ってくれるバイトはザラですので、生活はできます。しかしバイトをしないと生活できない状況で、かつその労働で新型コロナウイルスと対峙する必要がある医師が、そのまま一般病院の診療をバイトで行っていても良いのでしょうか?詳細な情報が得られていないのですが、永寿総合病院と慶応病院では互いに行き来していた患者さんだけでなく、バイトの医師もいたのでは?と疑っています。パンデミック時のクラスターの抑え込み時には医師や看護師が複数の病院で勤務することの危険性を示した例だと思っています。看護師も複数の病院で勤務していることは珍しいことではありません。

さて無給医問題の根が深いことも、問題が明るみに出たのちでも解決の糸口すら認めていない状況で、看護師協会の政治力の力強さが目立ちます。看護協会は現在の看護師の労働状況と生活環境の改善を目的に厚生労働省と内閣府に要望書を提出しています。

【要望1】
下記の通り、新型コロナウイルスに感染した患者に対応した、又は対応する可能性が高い看護職一人ひとりに対し、危険手当を支給されたい。
1.対象となる看護職
①新型コロナウイルスに感染した患者又は感染した疑いのある患者に対応した看護職及びその補助を行った看護職
2.支給方法
危険手当を大幅に増額し、対象看護職個人に支給すること
3.支給期間
日本国内で初めて新型コロナウイルス感染力流認された日から、新型コロナウイルスの蔓延がほぼ終息したとして別に定める日まで
【要望2】
要望1に記載した看護職が帰宅せずホテル等に宿泊した場合、当該看護職に対し1泊につき 15,000円を上限に宿泊費の補助(病院において費用を負担している場合は医療機関に対して補助)を行っていただきたい。

引用:https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20200415161006_f.pdf

この力強さ!純粋な政治力の差でしょうか?日本看護協会は看護師の労働環境の改善のための支援に手を尽くしている印象があります。日本医師会は「患者のため」と名目のためには、医師の犠牲は目をつむる傾向があると思っています。医師の健康と職場環境の充実が結局ハイクオリティの医療の提供につながると何故考えられないのでしょうか?ただでさえ新型コロナウイルス感染によって明日の自分の命を危険にさらしているのに、何も保障されずに全身全霊をもって診療に向かえていると信じているのでしょうか?日本医師会は看護協会から学ぶことがたくさんあるはずです。

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