ロコモティブシンドロームの予防・食事編:どれだけ食べればよい?

ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームの原因は、「加齢」と「運動不足」です。「食事」は原因には含まれません。しかし、肥満による足腰の負担や、やせすぎによる筋力低下はロコモティブシンドロームに関係します。ありていに言えばバランスよく、適度に食事を摂取するということになるのですが、具体的にお話をしたいと思います。食事のお話はどうしても長くなります。本日は必要な食事量についてです。

1.1日の摂取カロリーはどのくらい?

高齢者になると基礎代謝量は若いころと比べる低下します。摂取カロリーも低下するので、若いころと同じように食べる間違いなく肥満になります。この場合の基礎代謝量とは、生命活動(心臓の動き、体温の維持、呼吸など)に人が最低限必要とするエネルギーを指します。高齢者の方は、1日体重1kgあたりに必要とするエネルギーは21.5kcalと言われています。つまり、50kgの方は最低1075kcalを摂取しないと寝たきりでもやせ衰えていきます。基礎代謝に必要とするカロリーに、日常の活動レベルに応じた必要なカロリーを加える必要があります。高齢者の方で、一日の大半を座位で過ごし、最低限の活動しかしていない方は、1日体重1kgあたりに必要とするエネルギーは1.45kcalを基礎代謝量に加えます。買い物や家事などで座位が中心ではあるが、立位の作業がある程度ある方には、1.7kcalを追加します。

2.適正な体重はどのくらい?

適性な体重計算には、「体格BMI(body mass index)」を利用します。BMIは22が基準値です。BMIの計算法は、体重を身長(m)の2乗で割った数になります。BMIが22であるときが、統計的にもっとも病気にかかりにくい体重と言われています。したがって、BMIが22になるように体重をコントロールすることが目標になります。では、実際に計算してみましょう。あなたの身長が160cmとします。1.6(m) x 1.6 x 22  = 56.32(kg)となります。160cmの方は56.32kgが標準体重となります。もちろん56.32kgちょうどでなければいけないわけではありません。BMIは20~24の間に入っていれば良いとされていますので、標準体重の幅は、51.2kg~61.44kgとなっています。この幅より軽い方は頑張って食べましょう。この幅より重い方は頑張って痩せましょう。

3.適正な体重を得るためには?維持するには?

医療現場での体重維持は、適正な摂取カロリーを継続すれば自然とその摂取カロリーに応じた体重になると考えて指導を行います。つまり、身長160cmで、家事などの軽作業中心の生活を送っている高齢者の方は、56.32 x (21.5 + 1.7) = 1306.624 (kcal)を摂取継続することが大切だと考えます。くれぐれも無理なダイエットはしないようにしてください。なぜなら無理なダイエットは脂肪が消費されるのではなく、筋肉の低下が起きます。ロコモティブシンドロームの予防のための治療が、ロコモティブシンドロームの原因になりかねません。バランスよく食べることを心掛けてください。

では、バランスよくってどうするの?って質問に対しては、別途ブログにアップします。

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