地域医療研修って何?保健所勤務医師の仕事内容は?

医療関係

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚生労働省は13日、研修医が保健所で新型コロナの対応に計約1カ月以上従事した場合、「地域医療研修」の修了を認める事務連絡を自治体に出した。厚労省の担当者は「感染拡大に対応できる医師になるため、保健所研修は意義がある」としている。

引用:共同通信

地域医療研修の目的は「地域において行われている保健指導や、医療・福祉に対する社会的ニーズを認識するとともに、保健所や地域の医療機関・福祉施設の役割、ならびにこれらの施設で働く医師や多種類の専門職の役割を実践の中で理解し、地域住民や患者からの保健・医療・福祉に関する種々の相談に的確に対応できるような知識・技能・態度を身につけることを目的とする。(北野病院ホームページ)」です。なるほどこういった目的を持った研修であれば研修医が一定期間保健所に努めるメリットはあるでしょう。しかしながら期間は1か月です。

実際に保健所勤務の医師の業務は、どういったものなのか?保健所勤務の医師を一般に公衆衛生医師と呼びます。主な一般の人に見える業務としては感染症の調査、母子保健などは目にすることはあるかもしれません。その他食中毒などの食品や環境などに関する生活衛生も公衆衛生医師の仕事ですね。近年では高齢者のケアを目的とした地域包括ケアシステムの推進の取り組みなど、医療や介護・福祉、地域住民、関係機関等を束ね行政の立場から対策を講じていくような仕事もしています。

新型コロナウイルス感染の拡大によって保健所の業務が大変になったことは理解します。しかしながら限られた1か月の研修で新型コロナの対応に従事しただけで研修が終了できるとすることには違和感が感じます。地域医療を考える上では、高齢者のケアなどもって将来に必要となる知識と経験があるのではないでしょうか?教育という面で考えるのであれば場当たり的な対応による修了は意味のないものとなります。

2004年に新医師臨床研修制度は開始しました。もう16年目になります。私は研修制度前の世代ですが、当初の混乱は記憶にあります。少なくともその混乱を乗り越え、蓄積したノウハウがあると思います。研修の内容について変更をするのであれば、それこそ議論が必要です。

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